生活改善のノウハウ

脳は何歳からでも育つ?

健康コラム | 研究より

脳は何歳からでも育つ? 約4,000人・3年間の研究より

「年を取れば頭の働きは衰える一方」——そんな通念に一石を投じる研究が、2026年6月にネイチャー系の学術誌で発表されました。今回は「研究としてこういう報告がある」という情報共有として、その内容をご紹介します。

どんな研究?

米テキサス大学ダラス校の研究チームが、19歳から94歳までの3,966人を対象に、3年間にわたって脳の健康の変化を追跡しました。参加者が取り組んだのは、1日あたりわずか5〜15分ほどの短いトレーニング活動です。

評価には、研究チームが開発した「ブレインヘルス指標」という独自のものさしが使われました。これは約20の項目を組み合わせたもので、思考のクリアさ・感情のバランス・人や目的とのつながりという3つの領域を測ります。睡眠の質や幸福感を測る確立された尺度も含まれているとのことです。

注目された点

報告によると、脳の健康の前向きな変化は、80代の参加者を含め、あらゆる年代で見られたといいます。研究チームは、こうした取り組みは不調が現れる前から有益で、人生の後半でも効果が期待できると述べています。

とくに印象的だったのは、最初に指標が最も低かった人たちが、最も大きく伸びたという点です。一方で、もともと高い水準にあった人にも、測定できるだけの伸びが見られたと報告されています。そして変化を最もよく予測したのは、年齢や性別、学歴ではなくどれだけ熱心に取り組んだかという関与度でした。

研究の限界も

この研究には限界もあります。参加者の多くが白人・女性・大学教育を受けた人たちで、社会全体を代表しているわけではないと研究チーム自身が認めています。結果がより幅広い人々にあてはまるかは、今後の検証が必要です。

暮らしに取り入れるなら

  • 読書や書き物、新しいことを学ぶなど、頭を使う時間を少しだけ持つ
  • 人とのつながりや「自分にとっての目的」を大切にする
  • 睡眠の質を整えることを意識してみる

これらは健康づくりの一般的な考え方であり、特定の病気の予防や治療を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、医師や専門家にご相談ください。

出典
Lori G. Cook et al. “Measuring and increasing the brain health span across adulthood: a public health imperative.” Scientific Reports, 2026. DOI: 10.1038/s41598-026-51403-3
“Your brain can keep improving into your 90s, study finds.” ScienceDaily(Source: The University of Texas at Dallas), June 13, 2026.
https://www.sciencedaily.com/releases/2026/06/260613034222.htm

※本記事は一般的な健康情報の共有を目的としたものであり、特定の商品・施術・サービスの効果を示すものではありません。

-生活改善のノウハウ