松果体は脳の、間脳の中にあるグリンピース大の赤灰色の器官です。
主な働きのひとつは、光と磁場を感知して人体の体内時計の働きをするサーカディアンリズムを正常に保つ役割です。
私たち生物は地球の自転による24時間周期に合わせて、体温や血圧、ホルモンの分泌など変化させています。
この約24時間周期のリズムをサーカディアンリズム(概日リズム)といいます。
松果体のもうひとつの働きは、脳内ホルモンのメラトニンを分泌して、生殖腺の機能を抑制する役割です。
このメラトニンは、睡眠の調整ばかりでなく抗酸化物質として働く老化防止に必要なホルモンですが、残念ながら松果体は成長するにつれて退化してしまいます。
年を取ると寝つきが悪くなったり、寝ている途中に起きてしまう中途覚醒を起こしやすくなるのは、このためです。
脳、松果体、視床下部、副交感神経などが少し疲れてしまってる方は、睡眠の質に問題を抱えている方が多いです。
松果体は“第3の目”と呼ばれているように、目と同様、光受容能を持つといわれ、日中の太陽光を浴びることで夜にはメラトニンを分泌し、1日のリズムを調整するようです。
外出を控えがちな冬場に眠りの悩みが多いというのも頷けますね。
つまり、朝7時頃までに起床して太陽を浴びると、その14~15時間後の夜9時~10時頃には眠りのホルモンのメラトニンの分泌が活発になり、眠くなっ てくるということです。
脳、松果体、視床下部、副交感神経、松果体細胞やセロトニンも一緒にケアして、翌朝の目覚めに期待してみてください。
また、体内時計が正しくなると、方向感覚も冴えてくるとか。
道に迷ってばかりの人にもオススメかもしれませんね。
畠山部長のNS現場レポートより抜粋